Wiseアプリを開いて、やることは決まっている。残高を見る。送金する。閉じる。——ほとんどの方の使い方は、この3ステップで完結しているのではないでしょうか。
ですが、このアプリにはもっと多くの機能が詰まっています。取引明細をCSVで出力する。送金証明書をPDFで発行する。毎月の送金を自動化する。複数人への送金をまとめて実行する。通知を細かく制御する。
そして、これらを知らないことで起きているのが——確定申告の時期に明細を手作業で書き写す。毎月同じ送金操作を繰り返す。必要な証明書がなくて困る。といった、避けられたはずの手間です。
本記事では、Wiseアプリの機能を体系的なマップとして整理します。最後には目的別の操作早見表も用意しました。必要なところだけ拾い読みしていただいて構いません。
Wiseアプリの全機能マップ
まず全体像です。機能を役割ごとに分類すると、次のようになります。
| カテゴリ | 主な機能 | 使用頻度 |
|---|---|---|
| 資金の移動 | 送金、両替、チャージ、受け取り | 高い |
| 資金の管理 | お財布(ジャー)、レートアラート、自動両替 | 中程度 |
| カード管理 | 凍結・解除、限度額、機能スイッチ、PIN確認 | 中程度 |
| 追跡・通知 | 送金トラッカー、プッシュ通知、通知設定 | 高い |
| 自動化 | スケジュール送金、一括送金 | 低い(知られていない) |
| 書類・記録 | 取引明細、送金証明書、会計ソフト連携 | 低い(知られていない) |
| セキュリティ | 2段階認証、コミュニケーションコード | 低い(設定すべき) |
ご覧のとおり、使用頻度が低い下3つのカテゴリにこそ、価値が眠っています。ここから順に見ていきましょう。
【書類】取引明細をダウンロードする
確定申告、経費精算、資金の証明——「Wiseの明細が必要」という場面は、意外と多く訪れます。
操作手順
-
上部のイニシャル(プロフィールアイコン)をクリックする
ウェブまたはAndroidでは、画面上部に表示されているご自身のイニシャルから、メニューを開きます。
-
「取引明細とレポート」を選ぶ
メニュー内にこの項目があります。ここが書類関連の入口です。
-
「取引明細」へ進む
明細の出力画面が開きます。
-
通貨とお財布を選択する
どの通貨の、どの保管場所の明細が必要かを指定します。ウェブブラウザでは、複数の通貨やお財布を一度に選択して、まとめてダウンロードできます。
-
期間を選択する
「今年分」「昨年分」といった期間指定ができます。確定申告であれば、対象年の1月1日から12月31日までを指定します。
-
形式を選んでダウンロードする
ウェブブラウザではPDF、CSV、XLSX(Excel)の3形式に対応しています。
形式の使い分け
| 形式 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 改ざんが難しく、見た目が整っている | 公的な証明書類としての提出、税務署への提示 | |
| CSV | 表計算ソフトで読み込める | 会計ソフトへの取り込み、自分で集計したい場合 |
| XLSX | Excelでそのまま開ける | Excelでの加工・分析 |
提出用ならPDF、集計用ならCSV
公的な証明書類として提出する場合は、改ざんが難しく、見た目が整っているPDFが最適です。一方、CSVでダウンロードすれば、GoogleスプレッドシートやExcelで読み込んで自由に集計できます。
両方ダウンロードしておくのが、結局いちばん楽です。容量はたかが知れています。
【書類】送金証明書を発行する
「この送金を確かに行った」という証明が必要になる場面があります。学費の支払い証明、税務上の疎明資料、取引先への支払い証明など。
操作手順
-
ホーム画面の取引リストから、該当の送金を見つける
完了したすべての送金について、証明書を発行できます。
-
送金の右側にある三点リーダー(…)をクリックする
各取引の行に、追加操作のメニューが用意されています。
-
「送金証明書をダウンロード」を選択する
PDF形式の確認書がダウンロードされます。これはお支払いの領収書としても利用できます。
送金取引のリストも出力できます
個別の証明書だけでなく、送金取引のリスト全体をCSVまたはPDF形式でダウンロードすることもできます。一定期間の送金をまとめて確認したいときに便利です。
「誰に、いつ、いくら送ったか」を一覧で把握できるため、年度末の棚卸しや、事業での支払い管理に役立ちます。
記録が残るということの、価値。
明細も証明書も、すべて無料で出力できます。口座開設・維持費も0円です。
【自動化】スケジュール送金で定期支払いを仕組み化する
これを知らずに毎月手動で送金している方は、相当な時間を損しています。
スケジュール送金は、一度設定するだけで、指定した日付・頻度で自動的に海外送金を行ってくれる機能です。毎月や毎週発生する定期的な支払いを、完全に自動化できます。
── 毎月の「送金作業」という仕事をなくすこんな支払いに向いています
| 用途 | 頻度 | 自動化の効果 |
|---|---|---|
| 海外の家賃 | 毎月 | 支払い忘れによるトラブルを防げます |
| 留学中の子への仕送り | 毎月 | 送り忘れがなくなります |
| 海外在住の家族への生活費 | 毎月 | 同上 |
| 海外の保険料・会費 | 毎月・毎年 | 期日管理が不要になります |
| 海外取引先への定額支払い | 毎月 | 経理作業が軽くなります |
自動化するときの注意点
- 残高を切らさないこと——実行日に残高が不足していると、送金は失敗します
- 為替レートは実行時点のもの——自動化は便利ですが、レートを選べません。大きな金額では手動のほうがよい場合もあります
- 受取人情報の変更に注意——相手が口座を変えた場合、設定の更新が必要です
- 定期的に実行状況を確認する——「自動だから大丈夫」と放置しないでください
お財布と組み合わせるのが定石です
前提として、お財布(ジャー)機能から直接送金することも、スケジュール設定することもできます。
「家賃用のお財布」から、毎月自動送金する
- 給与が入ったら、家賃分をお財布へ移す
- お財布の資金はカード決済で誤って使われません
- スケジュール送金で、毎月自動的に家賃が送られる
- メイン残高には生活費だけを置く
この構成にすれば、「今月の家賃、残高が足りなかった」という事故が構造的に起きません。
【自動化】一括送金で、複数人へまとめて送る
あまり知られていませんが、Wiseには一括送金(バッチ送金)の機能があります。
専用のテンプレート(表形式のファイル)に受取人情報と金額を入力し、アップロードすることで、複数の送金を一度に実行できます。
| 向いている場面 | 従来の手間 | 一括送金なら |
|---|---|---|
| 海外の外注先へのまとめ払い | 1件ずつ入力 | テンプレートを1回アップロード |
| 複数国のスタッフへの報酬支払い | 同上 | 同上 |
| 定期的に同じ相手へ送る | 毎回入力し直し | テンプレートを使い回せる |
テンプレートの入力には注意が必要です
一括送金では、受取人情報の入力形式が厳密に定められています。通貨や国によって必要な項目(IBAN、SWIFTコード、ルーティングナンバーなど)が異なるため、テンプレートの指示に従って正確に入力してください。
1件でも形式が違うとエラーになるため、最初は少数の件数で試してから、本番の件数に移行するのが安全です。
【追跡】送金トラッカーとリアルタイム通知
「送金したけど、いま何が起きているのか」——この不安を解消する機能です。
トラッカーで進捗を見る
Wiseアカウント内のトラッカーから、送金の状況を最も簡単に確認できます。資金がどの段階にあるのか、いつ着金予定なのかが、視覚的に表示されます。
銀行の海外送金では、「送金したあと、どうなっているかわからない」のが当たり前でした。照会には手数料がかかり、回答まで数日というのも珍しくありません。この差は、実際に経験すると大きく感じられます。
プッシュ通知でリアルタイムに受け取る
送金ステータスをプッシュ通知でリアルタイムに受け取ることができます。アプリを開かなくても、状況が変わるたびに通知が届きます。
受取人にも進捗を共有できます
「いつ届くの?」と何度も聞かれる——これも送金あるあるです。着金予定が明示されていれば、その情報をそのまま相手に伝えられます。家族への仕送りや、取引先への支払いでは、この透明性が信頼につながります。
【通知】通知設定を管理する
通知は便利ですが、多すぎると読まなくなります。読まなくなった通知は、存在しないのと同じです。
ウェブまたはアプリの設定から「通知」へ進むことで、連絡方法を管理できます。設定できる通知には、次のようなものがあります。
- 送金と通貨に関する通知——送金の進捗、着金、レート関連
- Wiseデビットカードのお知らせ——決済通知、カード関連の連絡
- 通貨や新機能に関するお知らせ——サービスのアップデート情報
推奨する設定
- カードの決済通知は必ずオン——不正利用の発見が早くなります。これは譲れません
- 送金の進捗通知はオン——着金確認の手間が減ります
- レートアラートはオン——有利なタイミングを逃しません
- 新機能のお知らせは、必要に応じて——情報過多だと感じるならオフでも構いません
重要なのは、「オンにした通知は必ず見る」という状態を作ることです。そのために、不要な通知は減らしてください。
【カード】アプリからできるカード管理
カード関連の操作は、ほぼすべてアプリで完結します。
| 操作 | 用途 | 重要度 |
|---|---|---|
| 凍結・解除 | 紛失時、不審な決済に気づいたとき | 最重要 |
| 限度額の変更 | 1日・1か月の上限を設定 | 高い |
| 機能スイッチ | ATM出金・オンライン決済・タッチ決済の個別制御 | 高い |
| 暗証番号(PIN)の確認 | 忘れたとき、海外で必要なとき | 中程度 |
| デジタルカードの発行・番号更新 | オンライン決済用(1日3回まで更新可) | 高い |
| 定期的なカード決済の確認 | 登録済みサブスクの一覧を把握 | 高い |
| カードの有効化 | 受け取り直後(6桁コード) | 必須 |
見落とされがちな「定期的なカード決済」
Wiseデビットカードを月額サブスクなどに登録すると、自動的に「定期的なカード支払い」として扱われ、「支払い」タブから一覧で確認できます。
「いま、いくつのサブスクに課金しているか」を正確に把握している方は、驚くほど少数です。この一覧を眺めるだけで、年間数千円から数万円の固定費が削れる方は決して珍しくありません。
【セキュリティ】必ず設定すべき2項目
アプリの機能の中で、最優先で設定すべきものが2つあります。
1. 2段階認証の手段を、2つ以上
SMSだけに依存していると、機種変更、電話番号変更、海外でのSMS不達のいずれかが起きた瞬間に、ログインできなくなります。認証アプリなどの代替手段を必ず登録してください。
これはセキュリティであると同時に、可用性(使いたいときに使える状態)の確保でもあります。
2. コミュニケーションコード
あらかじめ自分だけが知っている合言葉を設定しておく機能です。Wiseから届く正規の連絡には、このコードが含まれます。
つまり、コードが入っていないメールはWiseからのものではないと判定できます。フィッシングメールは見た目を完璧にコピーできますが、あなたが設定したコードだけは知り得ません。
目的別・操作早見表
「あれをやりたいけど、どこを触ればいいのか」——そんなときのための一覧です。
| やりたいこと | 操作の入口 |
|---|---|
| 確定申告用の明細が欲しい | 上部のイニシャル → 取引明細とレポート → 取引明細 → PDF |
| 会計ソフトに取り込みたい | 同上 → CSVまたはXLSX |
| 特定の送金の証明書が欲しい | 取引リスト → 該当送金の三点リーダー → 送金証明書をダウンロード |
| 送金の一覧が欲しい | 送金取引のリストをCSVまたはPDFでダウンロード |
| 毎月の送金を自動化したい | 送金手続き内でスケジュール設定 |
| 複数人にまとめて送りたい | 一括送金のテンプレートを使用 |
| 送金の進捗を知りたい | アカウント内のトラッカー/プッシュ通知 |
| カードを止めたい | カード → 凍結(ワンタップ) |
| 限度額を変えたい | ホーム → カード → カードの管理 → 限度額を変更する |
| サブスクを棚卸ししたい | 支払い → 定期的なカード決済 |
| 通知を減らしたい | 設定 → 通知 |
| 有利なレートを待ちたい | レートアラート/自動両替の設定 |
| 資金を目的別に分けたい | お財布(ジャー)を作成 |
会計ソフトとの連携について
事業でWiseをお使いの方に向けた情報です。
取引明細をCSVやXLSX形式で出力できるため、多くの会計ソフトに取り込むことができます。また、Wiseには取引明細をXeroへアップロードする方法についての専用の案内が用意されています。
経理処理での実務ポイント
- 期末にまとめて出力する——通貨ごとに出力し、外貨建て取引として処理します
- PDFも併せて保管する——証憑としての保存には、改ざんが難しい形式が適しています
- 送金証明書は個別に保存する——大きな支払いについては、個別の証明書を残しておくと安心です
- 手数料の扱いは税理士に確認を——外国為替業務に係る役務は消費税法上の非課税取引に該当するのが一般的ですが、個別の判断は専門家にご相談ください
Wiseアプリに関するよくあるご質問
用途によって使い分けるのが理想です。
- アプリが便利——残高確認、決済通知、カードの凍結・解除、限度額変更、送金の追跡
- ウェブが便利——取引明細のダウンロード(複数通貨をまとめて選択できます)、一括送金、細かい設定変更、本人確認書類の提出
特に明細の出力は、ウェブブラウザのほうが形式の選択肢が多く、作業もしやすい傾向があります。
期間を指定してダウンロードできますが、遡れる範囲は利用開始時点までです。
実務的には、毎年の年度末に、その年の明細をPDFとCSVの両方で保存しておく習慣をつけることをおすすめします。あとから慌てて探す手間がなくなります。
表示言語の設定により、出力される書類の言語が変わる場合があります。日本語表示にしていれば日本語で出力されることが期待できますが、提出先が英語の書類を求める場合は、言語設定を切り替えてから再度ダウンロードするとよいでしょう。
海外の機関へ提出する場合は、英語版のほうが受け入れられやすいことが多いです。
設定した送金は、キャンセルや変更ができます。受取人が変わった、金額を変えたい、一時的に止めたい——こうした場合は、スケジュール設定を編集してください。
ただし、すでに実行処理に入っている送金は取り消せない場合があります。変更するなら、実行日より前に余裕を持って行ってください。
おすすめしません。特にカードの決済通知は、不正利用の早期発見に直結します。これをオフにすると、異常に気づくのが数日〜数週間遅れる可能性があります。
通知が多すぎて煩わしいのであれば、新機能のお知らせなど重要度の低いものから減らすのが正しい順序です。
使えます。ただし、新しいデバイスからログインする際には、追加の認証が求められます。これはセキュリティ上必要な措置です。
だからこそ、2段階認証の手段を複数用意しておくことが重要になります。機種変更の直後にログインできない、という事態を防げます。
あります。特にApple Payへのカード追加や、新しく提供された機能は、古いバージョンでは動作しないことがあります。
「機能が見当たらない」「エラーが出る」というときは、まずアプリのアップデートを確認するのが定石です。これだけで解消するケースが多くあります。
一括送金は、主に複数の受取人へまとめて送る必要がある場面を想定した機能です。個人アカウントでの利用可否や条件は、アカウントの状況により異なる場合があります。
複数人への送金が定期的に発生するのであれば、法人アカウント(Wise Business)の利用も選択肢になります。開設は無料で、月額費用もかかりません。
まとめ:使っていない機能に、価値が眠っています
この記事の要点
- 取引明細は上部のイニシャル → 取引明細とレポート → 取引明細から出力
- 形式はPDF・CSV・XLSX。提出用はPDF、集計用はCSV
- 送金証明書は取引リストの三点リーダーからPDFで発行できます
- スケジュール送金で、毎月の家賃や仕送りを完全自動化できます
- 一括送金で、複数人への送金をテンプレートでまとめて実行できます
- 送金の進捗はトラッカーとプッシュ通知でリアルタイムに把握できます
- カードの決済通知だけは、必ずオンに。不正利用の早期発見に直結します
- 2段階認証を2つ以上、コミュニケーションコードを必ず設定してください
Wiseというサービスの本質は、「見えなかったものを、見えるようにした」ことにあります。為替レートへの上乗せを金額として可視化し、着金額を事前に確定させ、送金の進捗を追跡可能にした。
その思想は、アプリの機能設計にも一貫しています。明細は自由に出力でき、証明書は即座に発行でき、サブスクは一覧で把握できる。——すべて「記録が残り、確認できる」という方向に揃っています。
これらの機能は、すべて追加費用なしで使えます。使わないままにしておく理由は、ひとつもありません。
Wise 公式 招待リンク
記録が残り、
すべてが確認できる口座を。
Wiseは、銀行間で実際に使われている為替レート(ミッドマーケットレート)をそのまま適用し、手数料を為替に混ぜずに金額で明示する海外送金・外貨管理サービスです。取引明細はPDF・CSV・XLSXで出力でき、送金証明書もPDFで即座に発行できます。スケジュール送金による定期支払いの自動化や、送金の進捗追跡にも対応しています。
日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社が資金移動業者(関東財務局長第00040号)として登録され、預かった資金は自社の運転資金と分別して保全される枠組みで運営されています。下記の招待リンクからご登録いただくと、カード発行手数料(通常1,200円)が無料になる特典、または初回の海外送金手数料が一定額まで無料になる特典が案内されます。
- 紹介リンク経由なら、カード発行手数料1,200円が無料になる特典が案内されます
- 取引明細をPDF・CSV・XLSXで出力でき、確定申告や経理に使えます
- 送金証明書をPDFで即座に発行。支払いの領収書として使えます
- スケジュール送金で、毎月の家賃や仕送りを自動化できます
- 送金の進捗をトラッカーとプッシュ通知でリアルタイムに把握できます
- 口座開設・年会費・維持費はすべて0円。使わなければ費用は発生しません
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