「Wiseは台湾で使えません」——そう書かれた記事を読んで、台湾旅行での利用を諦めた方。その判断は、おそらく間違っています。
正確には、こうです。台湾ドルでの送金・残高保有には対応していない。ですが、Wiseカードでの決済も、台湾のATMでの現地通貨引き出しも、可能です。
この混乱は、「使える/使えない」という言葉があまりにも大雑把なことから生まれます。実際には、この判定は4つの層に分かれています。そして、層ごとに答えが違うのです。
本記事では、その4層を明確に分けたうえで、もっとも誤解されやすい台湾と中国のケースを詳しく解説します。読み終えたとき、あなたは自分の用途で使えるかどうかを、自分で判定できるようになります。
「使える/使えない」は、4つの層に分かれます
| 層 | 問い | 関係するもの |
|---|---|---|
| 第1層 | その国へ送金できるか | 対応国・地域のリスト |
| 第2層 | その国の通貨で送金できるか | 対応通貨のリスト(第1層とは別) |
| 第3層 | その国でカードが使えるか | Mastercardの加盟店網 |
| 第4層 | その通貨で受け取れるか | 受取用口座情報の対応通貨 |
層が違えば、答えも違います
ある国について「使えない」と書かれていても、それがどの層の話なのかによって、意味はまったく変わります。
第2層(通貨)が対象外でも、第3層(カード)は使える——台湾が、まさにこのケースです。
逆に、第2層は対応していても、受け取り方に特殊な条件がつくこともあります。中国が、このケースです。
【台湾】通貨は対象外、カードとATMは使えます
できないこと
Wiseアカウントでは、台湾ドル(TWD)の残高保有や、日本円からの直接の両替・送金には対応していません。
つまり——
- 円をTWDに両替して、残高として持つ——できません
- 台湾の銀行口座へ、TWD建てで送金する——できません
- TWDの受取用口座情報を持つ——できません
できること
一方で、次のことは可能です。
- Wiseデビットカードで、台湾の店舗・オンラインで決済する——最も手数料の低い通貨から自動的に台湾ドルへ変換されます
- 台湾のATMで、台湾ドルを引き出す——Wiseは台湾ATMでのTWD引き出しに対応しています
- 受取人の口座がUSD・EUR・GBP建てなら、送金できる場合があります
つまり、台湾旅行での利用については、まったく問題ありません。「使えない」という一言で片付けるのは、あまりにも不正確です。
台湾旅行で必要なのは、カード決済とATM引き出しです。そして、そのどちらも使えます。送金機能を使うわけではないのですから。
── 用途を特定すれば、答えは変わります台湾で使うときの、実践ポイント
| 場面 | 推奨する運用 |
|---|---|
| カード決済 | 主要通貨の残高を用意しておくと、変換が有利になります |
| ATM引き出し | 無料枠の範囲で、1回にまとめて引き出します |
| 決済通貨の選択 | 必ず「台湾ドル」を選んでください |
| 現金の準備 | 夜市や小規模店舗では現金が必要な場面があります |
| 送金が必要な場合 | USD・EUR・GBP建ての口座かどうかを確認します |
「日本円で決済しますか」に、必ず「いいえ」を
台湾のATMや店舗の端末で、「日本円で決済しますか」と聞かれることがあります。これはDCC(現地通貨建て決済の代替)と呼ばれる仕組みです。
必ず「台湾ドル」を選んでください。日本円を選ぶと、相手側の不利なレートが適用され、Wiseを使う意味がほぼ失われます。
渡航前に、カードを手配しておく。
カードの到着には日数がかかります。旅行の2〜3週間前には申し込んでおくと安心です。開設・維持ともに費用は0円です。
【中国】送金できます。ただし受取方法が特殊です
中国元(CNY)は、送金に対応しています
Wiseでは、個人・法人ともに中国への中国元(CNY)の送金がサポートされています。
ここが台湾との決定的な違いです。台湾ドルは対象外ですが、中国元は送金できます。
受取方法は、3種類
銀行口座だけではありません
Wiseは、中国の個人の受取人に対して次の3つの主要な受取方法に対応しています。
- Alipay(支付宝)
- UnionPay(銀聯)
- WeChat(微信/Weixin)
日本の感覚では「海外送金=銀行口座へ」と考えがちですが、中国ではモバイル決済サービスが主要な受取経路になっています。
受取人にどの方法で受け取ってもらうかを、事前に確認してください。
限度額に注意
| 取引の種類 | 限度額 |
|---|---|
| Wiseから中国元を送金する場合 | 一取引あたり33,000 CNYまで |
| 中国の銀行アプリからCNYを送金する場合 | 1回あたり300,000 CNY |
| AlipayからCNYを送金する場合 | 1回あたり50,000 CNY |
一取引33,000 CNYという上限
Wiseから中国元を送金する場合、一取引あたり33,000 CNYが上限とされています。
まとまった金額を送る必要がある場合、この上限が制約になります。金額が大きい取引では、事前に経路を検討してください。
なお、上限を回避する目的で不自然に分割することは避けてください。確認が入る原因になり得ます。
初回は、追加の本人確認があります
中国の銀行口座またはAlipayから中国元(CNY)を初めて送金する場合、本人確認のため追加書類の提出が必要になります。
これは規制上の要件です。初回だけ時間がかかると理解しておけば、慌てずに済みます。
対応していない通貨へ送る、という問題
台湾のように、現地通貨が対象外の国へ送金したい場合。抜け道が存在します。
受取口座の「通貨建て」を確認してください
受取人の口座が米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英ポンド(GBP)建ての場合は、送金が可能な場合があります。
多くの国では、現地の銀行でも外貨建ての口座を開設できます。受取人が米ドル建ての口座を持っていれば、そこへ送金するという経路が使えます。
| 状況 | 取れる手段 |
|---|---|
| 現地通貨が対応している | そのまま送金。最も簡単で安価です |
| 現地通貨は対象外だが、受取人がUSD建て口座を持っている | USD建てで送金できる場合があります |
| 現地通貨も外貨建て口座もない | 別の送金手段を検討します |
| 旅行で使いたいだけ | カード決済とATM引き出しで完結します |
外貨建てで送る場合の注意
受取人が外貨建ての口座で受け取る場合、現地通貨に替える段階で、受取側の銀行のレートが適用されます。
つまり、Wiseの有利なレートは、着金までしか効きません。その先の両替コストは、受取人側の条件次第です。
大きな金額を送る場合は、受取人に「どのレートで換算されるか」を確認してもらうことをおすすめします。
通貨ごとの「できること」の差
同じ「対応通貨」でも、できることの範囲は一律ではありません。ここも誤解の温床です。
| できること | 主要通貨(USD・EUR・GBPなど) | その他の対応通貨 | 対象外の通貨 |
|---|---|---|---|
| 残高として保有する | できます | 通貨により異なります | できません |
| その通貨で送金する | できます | 経路に条件がつく場合があります | できません |
| 受取用の口座情報を持つ | 現地の口座情報を持てます | SWIFT経由など、通貨により異なります | 持てません |
| カードで決済する | できます | できます | 自動変換により決済できます |
| ATMで引き出す | できます | できます | 対応ATMなら引き出せます |
表の最下段2行に注目してください
カード決済とATM引き出しは、通貨の対応状況とほぼ無関係です。残高の通貨から自動的に変換されるためです。
だからこそ、「旅行で使えるか」という問いに対しては、ほとんどの国で「使える」が答えになります。台湾がその典型例です。
一方、送金と受け取りについては、通貨ごとの条件を確認する必要があります。ここを混同すると、判断を誤ります。
規制上の理由で制限される場合
技術的な問題ではなく、規制の問題
一部の国・地域では、国際的な制裁や各国の規制により、送金やカード利用が制限されることがあります。
これは、Wiseが独自に決めていることではありません。金融サービス全体に適用される枠組みであり、銀行でも同様の制限がかかります。
該当する地域への渡航・送金の予定がある場合は、事前に必ず公式の案内で対象地域を確認してください。現地に着いてから使えないと判明するのが、最悪のパターンです。
渡航前に確認すべき3点
- その国・地域が、カード利用の対象に含まれているか
- 現地のATMネットワークに対応しているか
- 予備の決済手段を持っているか——カード1枚に依存しないこと
とくに3点目は、対応状況にかかわらず重要です。カードの紛失・盗難・端末の不具合は、どの国でも起こり得ます。
「情報が古い」という落とし穴
対応通貨と対応国は、拡大も縮小もします。数か月前の記事に「使えない」と書かれていても、いまは使えるかもしれません。その逆もあり得ます。
── 判断の根拠は、常に「いまの画面」に置いてください情報源の優先順位
- 実際の送金画面に金額と通貨を入れた結果——最も確実です
- アプリ内・公式ヘルプセンターの案内——次に確実です
- 第三者の記事・掲示板——参考程度に。書かれた時点の情報です
本記事も3番目に該当します。ここに書かれている内容も、必ず実際の画面でご確認ください。
自分のケースを、判定する手順
-
用途を1つに特定する
送金なのか、カード決済なのか、現金引き出しなのか、受け取りなのか。用途によって、見るべき層が変わります。
-
カード決済・ATMが目的なら、通貨の対応可否は関係ありません
台湾の例のとおり、送金通貨として対象外でも、カードとATMは使えます。Mastercardの加盟店網で判断してください。
-
送金が目的なら、「国」と「通貨」を別々に確認する
送金できる国のリストと、送金できる通貨のリストは別物です。両方を確認してください。
-
受取人に、口座の通貨建てを確認する
現地通貨が対象外でも、USD・EUR・GBP建ての口座なら送金できる場合があります。
-
受取方法を確認する
中国のように、銀行口座以外の受取経路が主流の国もあります。受取人と事前にすり合わせてください。
-
限度額を確認する
通貨や経路ごとに上限が設定されています。送りたい金額が収まるかを、実行前に確認してください。
-
初回は少額で試す
これに尽きます。経路が機能することを確認してから、本番の金額を送ってください。
最も確実な確認方法
記事や掲示板の情報ではなく、送金画面に実際の金額と通貨を入れてみる——これが最も確実です。
対応していなければ、その時点でエラーや案内が表示されます。対応していれば、手数料・適用レート・着金予定日まで表示されます。
登録は無料で、確認だけなら費用は一切かかりません。「使えるかどうか」を調べるために口座を作る——これは、まったく合理的な判断です。
対応国・通貨に関するよくあるご質問
使えます。Wiseデビットカードでの台湾での決済は可能で、最も手数料の低い通貨から自動的に台湾ドルへ変換されます。
また、台湾のATMでの台湾ドル引き出しにも対応しています。
「台湾ドルに対応していない」という情報は、残高保有や送金についての話です。旅行での利用とは、層が違います。
台湾ドル建てでの直接送金には対応していません。
ただし、受取人の口座が米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英ポンド(GBP)建ての場合は、送金が可能な場合があります。
台湾の銀行でも外貨建て口座を開設できることが多いため、受取人に外貨口座の有無を確認してみてください。ただし、現地通貨に替える際のレートは受取側の銀行の条件になります。
Wiseは中国の個人の受取人に対し、Alipay、UnionPay、WeChat(Weixin)という3つの主要な受取方法に対応しています。
中国ではモバイル決済サービスが広く普及しているため、これらが主要な受取経路になっています。
受取人がどの方法を希望するかを、送金する前に必ず確認してください。受取方法によって、必要な情報も異なります。
Wiseから中国元を送金する場合、一取引あたり33,000 CNYが上限とされています。
この上限を超える金額を一度に送ることはできません。金額が大きい場合は、事前に経路と方法を検討してください。
なお、上限を回避する目的で不自然に分割するのは避けてください。確認が入る原因になり得ますし、固定手数料も回数分かかります。
中国の銀行口座またはAlipayから中国元を初めて送金する場合、本人確認のため追加書類の提出が必要になります。
これは規制上の要件であり、異常な事態ではありません。初回のみの手続きです。
求められた書類を、明るい場所で、四隅が写るように撮影して提出してください。不鮮明な書類は、確認が長引く最大の原因です。
最も確実なのは、送金画面に実際の金額と通貨を入れてみることです。
対応していない場合はその時点で案内が表示され、対応していれば手数料・適用レート・着金予定日まで表示されます。
記事や掲示板の情報は、書かれた時点のものです。対応状況は変わりますので、必ず現在の画面で確認してください。
別物です。ここが最大の誤解の原因になっています。
ある国へ送金できるかどうかと、その国の通貨で送金できるかどうかは、別の条件です。台湾がまさにその例で、現地通貨は対象外ですが、外貨建て口座への送金は可能な場合があります。
さらに、カードが使えるかどうかは、また別の話です。Mastercardの加盟店網に依存します。
対応通貨・対応国は、拡大も縮小もします。時期について確定的なことは申し上げられません。
重要なのは、古い情報で判断しないことです。数か月前の記事に「使えない」と書かれていても、状況が変わっている可能性があります。
口座開設・維持は0円ですので、定期的に送金画面で確認してみるのが最も確実です。
主要通貨の残高を用意しておいてください。カード決済時には、最も手数料の低い通貨から自動的に現地通貨へ変換されます。
渡航前に、米ドルやユーロなど主要通貨の残高を有利なレートで確保しておく——これが実践的な備えになります。
そして現地では、必ず現地通貨建てで決済してください。「日本円で決済しますか」という案内には「いいえ」を選びます。
Mastercardが使える場所であれば、基本的に決済可能です。送金通貨としての対応可否とは無関係です。
ただし、国や地域によっては制限がかかる場合があります。規制上の理由で利用できない地域も存在します。
渡航前に、アプリ内の案内で対象地域を確認し、少額で動作確認をしておくことをおすすめします。また、必ず現地通貨建てで決済してください。
まとめ:層を分ければ、答えは出ます
この記事の要点
- 「使える/使えない」は送金国・送金通貨・カード・受取の4層に分かれます
- 台湾ドルは残高保有・直接送金の対象外です
- ですが台湾でのカード決済とATM引き出しは可能です
- 台湾への送金は、受取口座がUSD・EUR・GBP建てなら可能な場合があります
- 中国元は送金に対応。受取方法はAlipay・UnionPay・WeChatの3種類
- Wiseから中国元を送る場合、一取引あたり33,000 CNYが上限
- 中国元の初回送金では、追加の本人確認書類が必要です
- 最も確実な確認方法は、送金画面に金額と通貨を入れてみること
- 新しい経路は、必ず初回少額で検証してください
「使えない」という言葉ほど、便利で、かつ不正確な表現はありません。何が使えないのか——それを特定しないまま判断すると、使えるはずの機能まで捨ててしまいます。
台湾旅行にカードを持っていく。中国の取引先にAlipay経由で支払う。現地通貨が対象外の国へ、外貨建て口座で送る。——これらはすべて、実際にできることです。
そして、確かめる方法は驚くほど簡単です。画面に金額と通貨を入れてみる。それだけで、手数料も、レートも、着金予定日も表示されます。開設も確認も、費用は一切かかりません。
Wise 海外送金 / 公式招待リンク
使えるかどうかは、
画面が教えてくれる。
Wiseは、銀行間で実際に使われている為替レート(ミッドマーケットレート)をそのまま適用し、手数料を為替に上乗せせず金額で明示する海外送金・外貨管理サービスです。送金前の画面に、手数料・適用レート・着金予定額がすべて表示されます。対応の可否も、その場でわかります。
Wiseデビットカードは、Mastercardの加盟店で利用でき、現地通貨が送金対象外の国でも、決済とATM引き出しに使えるケースがあります。日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社が資金移動業者(関東財務局長第00040号)として登録されています。下記の招待リンクからご登録いただくと、初回の海外送金手数料が一定額まで無料になる特典が案内されます。
- 紹介リンク経由なら、初回送金手数料が無料になる特典が案内されます
- 送金画面で、対応の可否と手数料・着金予定額をその場で確認できます
- 為替レートへの上乗せなし。コストは常に金額で表示されます
- Mastercard加盟店での決済と、現地ATMでの引き出しに対応しています
- 主要通貨の残高を保有でき、決済時の両替を発生させずに済みます
- 口座開設・年会費・維持費はすべて0円。確認目的の登録でも損はありません
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