海外のクライアントから、報酬が振り込まれた。ところが通帳を見ると——請求した金額より、明らかに少ない。
「相手が間違えたのだろうか」と思うかもしれません。ですが、多くの場合そうではありません。経路の途中で、複数の手数料が差し引かれているのです。そして、そのほとんどは明細に書かれません。
海外送金の議論は「送る側」ばかりが語られます。ですが、受け取る側のコストも、まったく同じ構造で発生しています。そしてそれは、受け取り方を変えるだけで、大きく削減できます。
本記事では、銀行で受け取ると何が引かれるのか、Wiseで受け取ると何が変わるのかを分解します。そして——海外の現地口座番号を自分で持てるという、この仕組みの本質的な価値をお伝えします。
銀行で受け取ると、3つのコストが発生します
明細に載らないものも含めて
- 被仕向送金手数料——受取銀行が、入金処理に対して徴収する手数料
- 中継銀行手数料——経路上の銀行が差し引く手数料。送金する時点では確定しません
- 円転時の為替スプレッド——外貨を円に替える際、銀行独自のレートが適用されます
1件の入金に対して、この3層が重なります。そして3つ目は「手数料」として表示されないため、いくら取られたのかを把握することすら困難です。
具体的に、いくら消えるのか
| コスト | 金額の目安 | 明細への表示 |
|---|---|---|
| 被仕向送金手数料 | 1,500〜2,500円程度 | 表示されます |
| 中継銀行手数料 | 1,000〜4,000円程度 | 差し引かれた後の金額しか見えません |
| 円転時のスプレッド | 受取額の1.5〜4%程度 | 表示されません |
※いずれも概算のモデル値です。実際の金額は金融機関・経路・通貨・時期により変動します。
2,000ドルの報酬を受け取った場合
仲値150円として、本来なら300,000円。ところが——
- 中継銀行手数料で約2,000円分が差し引かれる
- 被仕向送金手数料で約2,000円
- 円転スプレッド3%で約9,000円
手元に残るのは、約287,000円。13,000円、率にして4.3%が消えています。
月に1回この入金があるなら、年間で15万円以上です。
Wiseで受け取ると、何が変わるか
受け取りに、ほとんど手数料がかかりません
Wiseアカウントで支払いを受け取る場合、ほとんどの方法では手数料はかかりません。
さらに重要なのは仕組みです。Wiseマルチカレンシー口座では、該当通貨であれば海外からの送金も、各国の口座情報を使って国内振込のように受け取ることができ、海外送金受け取り手数料が発生しません。
そして、受け取った外貨を円に両替するときも、銀行のように為替手数料が上乗せされた独自レートではなく、実際の為替レートが適用されます。
3つのコストのうち、2つが構造的に消え、残る1つも仲値が適用される。これが、受け取りにおける差の正体です。
── 「送る側」より「受け取る側」のほうが、効果が大きい場合もあります| コスト | 銀行で受け取る | Wiseで受け取る |
|---|---|---|
| 被仕向送金手数料 | 1,500〜2,500円程度 | ほとんどの方法でかかりません |
| 中継銀行手数料 | 1,000〜4,000円程度 | 現地口座情報での受取なら発生しません |
| 円転時のレート | 銀行独自のレート(1.5〜4%上乗せ) | 実際の為替レート(仲値) |
| 外貨のまま保有 | 外貨預金の開設が必要 | そのまま保有できます(維持費0円) |
| 着金額の見通し | 受け取ってみるまで不明 | 差し引きが発生しないため明確 |
【核心】「現地口座番号」という仕組み
ここが、Wiseの受け取り機能の本質です。
あなたは、複数の国の口座情報を持てます
Wiseでは、通貨ごとに受取用の口座情報を保有できます。米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなど、主要通貨については現地の口座情報が発行されます。
これが意味するのは——相手にとって、あなたへの支払いが「国内振込」になるということです。
国内振込には、中継銀行が介在しません。だから手数料が差し引かれず、着金も速い。国際送金という経路を、そもそも通らないのです。
送金する相手にとっての意味
| 相手の視点 | 従来(日本の銀行へ国際送金) | Wiseの現地口座情報へ |
|---|---|---|
| 手続き | 国際送金の申込。SWIFTコードなどが必要 | 国内振込と同じ操作 |
| 相手が払う手数料 | 高額(数千円〜) | 国内振込の水準 |
| 所要日数 | 2〜5営業日 | 国内振込の水準 |
| 断られる可能性 | 「国際送金は対応していない」と言われることも | 通常の振込として処理されます |
これは、受注機会にも直結します
海外のクライアントから見れば、「国際送金が必要な相手」は、それだけで手間のかかる取引先です。手数料も、手続きも、余計にかかるからです。
ところが、現地の口座番号を提示できれば——相手にとっては、自国内の取引先と同じになります。
「支払いが面倒だから」という理由で候補から外れる——この機会損失を、構造的に消せるのです。
受取用の口座情報は、開設後すぐに使えます。
相手に伝えるのは、通常の振込先情報だけ。開設・年会費・維持費はすべて0円です。
日本円での受け取りについて
JPYもSWIFT経由で受け取れます
日本円(JPY)は、SWIFT送金経由でWise上での受け取りに対応しています。Wiseの日本円振込先口座情報が用意されており、外国にいる送金人がWiseを持っていない場合でも、日本円での受け取りが可能です。
SWIFT経由での受け取りに対応している通貨には、CHF、CZK、CNY、ZAR、UGX、AED、ILS、DKK、JPY、NOK、SEK、PLNなどが含まれます。
SWIFT経由の場合の注意
SWIFT経由での受け取りでは、経路の性質上、中継銀行が関与する可能性があります。現地口座情報による受け取りとは、条件が異なる場合があります。
また、各通貨で受け取れる支払いの種類は異なります。「どの通貨を、どの経路で受け取れるか」は、アカウント内の口座情報画面で確認してください。
初回の受け取りは、少額で試して着金を確認することをおすすめします。
通貨あたり最大10組の口座情報
複数の口座情報を、使い分けられます
通貨あたり最大10組の口座情報を保有できます。
これは、事業者にとって実用的な機能です。
- 取引先ごとに、別の口座情報を渡す——入金消込が容易になります
- 案件ごとに分ける——プロジェクト単位の収支が見えます
- プラットフォームごとに分ける——複数のサービスから入金がある場合に有効です
従来なら複数の銀行口座を開設しなければできなかったことが、1つのアカウント内で完結します。
GBPの口座情報は、幅広い通貨を受け取れます
英ポンド(GBP)の口座情報では、GBP、USD、EUR、AED、AUD、CAD、CHF、CZK、CNY、DKK、HKD、HUF、ILS、JPY、NOK、NZD、PLN、RON、SEK、SGD、UGX、ZARといった多数の通貨での受け取りに対応しています。
多通貨の入金が発生する事業では、この口座情報が窓口として機能します。
用途別:こんな受け取りに向いています
| 用途 | 相性 | ポイント |
|---|---|---|
| フリーランスの海外報酬 | 最適 | 現地口座情報を渡せば、相手は国内振込で完結します |
| 海外企業からの業務委託費 | 最適 | 取引先ごとに口座情報を分けて管理できます |
| 海外勤務の給与受取 | 条件次第 | 勤務先が現地銀行口座を要求する場合があります |
| 海外の家族からの送金 | 最適 | 相手の手数料も下がります |
| 海外プラットフォームからの収益 | 最適 | 対応通貨の口座情報を登録します |
| 海外資産の売却代金など高額 | 要確認 | 追加の本人確認や限度額の確認が必要です |
海外給与の受け取りには、注意点があります
勤務先によっては、給与の振込先として現地の銀行口座を求められることがあります。Wiseの口座情報が受け付けられないケースも存在します。
これはWise側の問題ではなく、受け手側(勤務先)のシステムや社内規定による制約です。
事前に、勤務先の人事・経理に「この口座情報で受け取れるか」を確認するのが確実です。
受け取りの実務手順
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受け取りたい通貨の口座情報を有効化する
アカウント内で、該当通貨の受取用口座情報を取得します。通貨によって、取得できる情報の種類が異なります。
-
口座情報を、テキストで相手に渡す
画面のスクリーンショットではなく、コピー&ペーストできる形で渡してください。相手の入力ミスが、着金遅延の最大の原因です。
-
名義の表記を、正確に伝える
口座名義は、アカウントに登録された氏名と一致している必要があります。ミドルネームの有無、スペルの違いに注意してください。
-
初回は少額で、着金を検証する
経路が正しいことを確認してから、本番の金額を受け取ります。この一手間が、大きなトラブルを防ぎます。
-
着金したら、通貨のまま保有するか判断する
口座維持費は0円です。すぐに円に替える必要はありません。有利なレートを待てます。
-
円が必要になったら、両替して日本の口座へ送る
実際の為替レートが適用されます。銀行の外貨預金からの円転とは、レートが異なります。
-
取引明細をPDFで保存する
事業として受け取る場合、証憑として保存してください。入金日・金額・適用レートが記載されます。
「すぐ円に替えない」という選択肢
銀行で受け取ると、多くの場合その場で円転されます。つまり、レートを選べません。
Wiseなら、受け取った通貨のまま保有できます。維持費はかかりません。したがって——円安のタイミングまで待って両替するという判断が可能になります。
為替が5円動けば、2,000ドルで約1万円。手数料の議論を超える金額が、このタイミングの選択から生まれます。
税務上の留意点
受け取りも、調書の対象になります
国外送金等調書法に基づき、100万円を超える国外からの受金についても、税務署への調書が提出される対象となります。
これは、送金する場合と同じ枠組みです。正当な取引であれば、調書が出ること自体に問題はありません。
また、受け取った資金の課税関係は、その性質によって決まります。事業の報酬であれば所得、贈与であれば贈与税の検討対象——調書の有無とは無関係に、申告義務は発生し得ます。
具体的な取り扱いについては、税理士または所轄税務署にご確認ください。
受け取りに関するよくあるご質問
受け取れます。相手はWiseのアカウントを持っている必要はありません。
該当通貨の口座情報を渡せば、相手は通常の振込として送金できます。現地の口座情報であれば、相手にとっては国内振込と同じ操作です。
日本円についても、外国にいる送金人がWiseを持っていない場合でも、SWIFT経由での受け取りが可能です。
Wiseアカウントで支払いを受け取る場合、ほとんどの方法では手数料はかかりません。
ただし、「ほとんどの方法」という点にご注意ください。通貨や受け取り経路によっては、条件が異なる場合があります。
また、送金元の銀行が徴収する手数料は、Wiseとは無関係に発生します。これは相手側の費用です。
急ぐ必要はありません。口座維持費は0円ですので、外貨のまま保有しておけます。
そして、円に替えるときには実際の為替レート(仲値)が適用されます。銀行のように上乗せされたレートではありません。
レートアラートを設定しておけば、有利な水準になったときに通知を受け取れます。為替の数円は、手数料の何倍もの金額になり得ます。
着金が遅れる、または組戻しになる可能性があります。口座名義は、アカウントに登録された氏名と一致している必要があります。
とくに注意すべきは——
- ミドルネームの有無
- ローマ字のスペル
- 姓名の順序
相手に伝える際は、テキストでコピー&ペーストできる形で渡してください。口頭やスクリーンショットは、誤入力の原因になります。
通貨あたり最大10組の口座情報を保有できます。取引先ごと、案件ごとに分けて渡すことで、入金消込が容易になります。
従来なら複数の銀行口座が必要だった管理が、1つのアカウント内で完結します。
さらに、法人アカウントであれば、会計ツールとの連携やAPIによる自動化も利用できます。件数が多い事業では検討する価値があります。
事前に、限度額と必要な確認を把握しておいてください。高額の取引では、追加の本人確認が求められることがあります。
また、100万円を超える国外からの受金は、国外送金等調書の対象となります。正当な取引であれば問題はありませんが、取引の目的を説明できる資料を用意しておくと、確認が入った場合もスムーズです。
加えて、初回は少額で経路を検証することを強くおすすめします。
コストの面では、Wiseが構造的に有利です。被仕向送金手数料、中継銀行手数料、円転スプレッド——この3層のうち、2つが消え、残る1つも仲値が適用されます。
ただし、勤務先や取引先が日本の銀行口座を指定する場合は、それに従う必要があります。
実務的には、Wiseで受け取り、必要な分だけ日本の口座へ送るという二段構えが、最もコスト効率の良い形になります。
経路によって異なります。現地の口座情報への振込であれば、国内振込と同等の速度で着金するのが一般的です。
一方、SWIFT経由での受け取りでは、中継銀行の処理が入るため日数がかかることがあります。
正確な見込みは、アカウント内の案内でご確認ください。また、初回は余裕をもって少額で試すことで、実際の所要日数を把握できます。
まとめ:受け取る側のコストは、選択で変えられます
この記事の要点
- 銀行受取では被仕向送金手数料・中継銀行手数料・円転スプレッドの3層が発生します
- 2,000ドルの受取で、約4.3%が消えるケースもあります
- Wiseでの受け取りは、ほとんどの方法で手数料がかかりません
- 該当通貨の口座情報なら国内振込のように受け取れ、受取手数料が発生しません
- 円に替える際も実際の為替レート(仲値)が適用されます
- 通貨あたり最大10組の口座情報を保有でき、取引先ごとに分けられます
- 日本円はSWIFT経由での受け取りに対応しています
- GBPの口座情報は、多数の通貨での受け取りに対応しています
- 外貨のまま保有でき、有利なレートを待てます(維持費0円)
- 100万円超の受金は、国外送金等調書の対象です
海外から報酬を受け取っている方にとって、手数料は「請求できないコスト」です。クライアントに「手数料分を上乗せしてください」とは言いにくい。だから、黙って引かれた分を受け入れてきた——そういう方が、少なくありません。
ですが、その多くは受け取り方の選択で消せます。相手に何かを頼む必要もありません。渡す口座情報を変えるだけです。
そして副次的な効果もあります。相手にとって、あなたへの支払いが「国内振込と同じ」になる。手間も手数料も減る。——それは、次の仕事につながる要素でもあります。
Wise 海外送金 / 公式招待リンク
受け取る側こそ、
差が大きい。
Wiseは、銀行間で実際に使われている為替レート(ミッドマーケットレート)をそのまま適用し、手数料を為替に上乗せせず金額で明示する海外送金・外貨管理サービスです。支払いの受け取りには、ほとんどの方法で手数料がかかりません。該当通貨の口座情報を使えば、海外からの入金も国内振込のように受け取れます。
受け取った外貨は、そのまま保有することも、実際の為替レートで円に替えることもできます。口座維持費は0円ですので、有利なレートを待つという選択が可能です。日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社が資金移動業者(関東財務局長第00040号)として登録されています。下記の招待リンクからご登録いただくと、初回の海外送金手数料が一定額まで無料になる特典が案内されます。
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- 支払いの受け取りには、ほとんどの方法で手数料がかかりません
- 主要通貨の受取用口座情報を保有でき、相手は国内振込として送金できます
- 通貨あたり最大10組の口座情報を持て、取引先ごとに分けて管理できます
- 円に替える際も、上乗せのない実際の為替レートが適用されます
- 口座開設・年会費・維持費はすべて0円。外貨を保有する費用もかかりません
https://wise.com/invite/arhn/marichikak
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